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| 本書の紹介(マサチューセッツ工科大学出版) |
知能の原理―身体性に基づく構成論的アプローチ―ロルフ・ファイファー(著),ジョッシュ・ボンガード(著),細田 耕(翻訳),石黒 章夫(翻訳) 前書き:ロドニー・ブルックス(マサチューセッツ工科大学 教授) 目次 明らかに脳が身体をコントロールしていると思えるとき,身体は我々の思考にどのような影響を及ぼしうるのだろうか. 「知能の原理―身体性に基づく構成論的アプローチ―」でロルフ・ファイファーとジョッシュ・ボンガードは, 思考は身体と独立なのではなく身体によって密に制約を受け,同時にそれによって思考が可能となることを示している. このことから彼らは,身体性―つまり体の形態やその物質特性―が基盤となって我々は様々な思考が可能になっていると論じている.
ファイファーとボンガードは人工知能における基本的な方法論―「創ることによって理解する」―を使って, 知的システムにおける身体性の重要性を描き出している. 知的システムをどのようにデザインし構成するかを理解していれば,普通に考えて,我々は知能をよく理解できることだろう. この知能についての有力な理論を概説するために,彼らはロボティクス,生物学,神経科学,そして心理学における最近の進展に基づき, 専門用語を使わない分かりやすい言葉で,たくさんの例を取り入れながら基本的な概念を紹介している. さらには,ユビキタスコンピューティング,経営,そして人の記憶心理学の各理論に対する身体性の応用も述べられている. 身体性知能は,ファイファーとボンガードが描き出しているように, 自然界のそして人工の両方の知能を理解する上でとても示唆に富んだ理論である.
著者について
「知の創成―身体性認知科学への招待―(共立出版,2001)」の著者. ジョッシュ・ボンガード(Josh Bongard)はバーモント大学における情報科学分野の助教.
推薦の言葉
自然界における知能を理解して人工知能を創り上げる上での身体性の中心的役割をファイファーとボンガードが論証しているものである. 身体と神経系システムは不可分で互いに相互作用している生命体の構成要素であり, 前者が受動的に後者の命令に従っていると考えるのは間違いである. この二つは複雑で繊細な調和を以て機能しているのである. 著者ら―それも二人ともこの分野の一流研究者―が,生物的知能からロボティクスそして知的な企業に至るまで, 知能に関する展望を明確に描き出している. これは極めて優れたとても分かりやすい本だ. 技術的な詳細に悩まされることなく,読者は魅惑的で重要なこのテーマの核心に迫ることができる. ―フィル・ハスバンズ(Phil Husbands),サセックス大学における人工知能分野の教授.
原文 (The MIT Press) |